GRAMMY Insights with IBM Watson は何を教えてくれるのでしょうか?
グラミー賞公式サイトのニュース “GRAMMY Insights With Watson To Bring Real-Time Artist Insights To GRAMMY Red Carpet Using AI” に、“GRAMMY Insights with Watson will be live on GRAMMY.com red carpet coverage from 5:00 p.m. to 8:00 p.m. ET. on Jan. 26 — don’t miss it!” と書かれています。
つまり、第62回グラミー賞のレッドカーペットのライブ配信は、日本の場合、明日(2020年1月27日)午前7時から https://www.grammy.com/ で視聴できるようです。ただ、通勤で移動中だったり勤務中の方が多い時間帯なので、実際の視聴はなかなか難しいのが現実ですよね。
もちろん、このブログ記事を書いている僕自身も通勤移動と勤務時間が重なっているのですが、短時間でもライブ配信を視聴しなくてはと思っています。なぜならば、今回のグラミー賞のレッドカーペットのライブ配信に、IBM Watsonの出番があるからなのです。
具体的に何か、というと、GRAMMY Insights with IBM Watsonが、レッドカーペットを行き交う「アーティストを認識」し、レッドカーペットのホストによる「アーティストへのインタビューを分析」します。そして、その「アーティストについての情報を生成」して、画面に「オーバーレイ表示させる」そうなのです。
以下のリンク先にある映像では、 GRAMMY Insights with IBM Watsonがルイス・キャパルディの画像と出演者2人の会話を認識および分析して、ルイス・キャパルディが楽器演奏を始めた年齢やステージで演奏を始めた年齢をオーバーレイ表示させています。
ちなみに、レッドカーペットを歩くのは、2020年のグラミー賞にノミネートされた894人のアーティストと1,500人以上の著名人とのこと。これだけ大勢の人々が行き交う状況で、どのようにGRAMMY Insights with IBM Watsonは機能するのでしょうか。
GRAMMYs | IBMによると、IBM Cloudで利用可能なWatson Discovery、Natural Language Processing(NLP)、Speech to TextといったIBM Watsonのテクノロジーを用いているとのこと。
レッドカーペットの映像と音声をNLPやSpeech to Textを用いてリアルタイムで分析して、どのアーティストがレッドカーペットに参加していて、どのような内容のインタビューがされているかを特定します。
そして、オーバーレイで表示するのは、インタビュー内容に関係する情報です。その情報は、グラミー賞にノミネートされた894人のアーティストに関する1,800万を超える記事やブログを分析したWatson Discoveryが導き出すのです。
以上、簡単すぎる紹介でしたが、IBMのAIであるIBM Watsonがライブ配信の視聴体験の向上に寄与するGRAMMY Insights with IBM Watson。可能であれば、明日(2020年1月27日)午前7時から https://www.grammy.com/ を少しでも視聴して体験してみてください。
ちなみに、「ジャズ大規模アンサンブル・アルバム賞」にノミネートされているジャズ作曲家の挾間美帆さんが登場する場面を視聴できれば、と願っていますが、どうなるやら。
【2020年1月28日更新】
GRAMMY.com では、現在、RED CARPET のタブでリプレイ映像が視聴できます。もちろん、GRAMMY Insights with IBM Watsonからの情報も表示されていますので、ぜひ、アクセスしてみてください。
