人々の生活、そして、地球を守るサーバー
“異常気象パターンを識別するためのニューラルネットワークのトレーニング”、”遺伝的構造を理解して疾病の治療法を特定するためのアルゴリズムの開発”、”地震災害の緩和と対応のための地震シミュレーション”。
人命を救い、人々の生活を守るための研究には、大規模な計算能力が必要であり、その役割は、スーパーコンピューターが担っています。
実は、冒頭に列挙した3つの研究は、いずれも、2018年6月および11月のTOP500で首位となったスーパーコンピューター 『Summit』で実行されています。
スーパーコンピューターというと、専用の特別なシステムで構築されていると思われるかもしれませんが、『Summit』は一般商用サーバーであるIBM Power Systemsで構築されています。
このIBM Power Systemsが搭載しているのは、IBM POWERアーキテクチャーに基づくIBM POWER9と呼ばれる最新のプロセッサーであり、大量のデータを用いた高速な計算に最適です。リチウム空気電池の研究開発といった最先端シミュレーションなどでIBM Power Systemsが活用されているのは、ちゃんと理由があるのです。
もちろん、IBM Power Systemsは科学技術計算のためだけのサーバーではありません。SAP社に認定されたシステムは、SAP HANAに最適なハードウェア基盤ですし、プライベート・クラウド環境の構築やハイブリッド・クラウドとマルチ・クラウドに対応したスケールアウト・サーバーやスケールアップ・サーバーが提供されています。
IBM POWERアーキテクチャーに基づくプロセッサーの活躍の舞台は、地上にとどまりません。
2018年11月27日に火星への着陸に成功したNASAの火星探査機『InSight』と、同じく2018年11月15日に運用を終了した『ケプラー宇宙望遠鏡』。どちらもRAD750という名称のプロセッサーを搭載しています。
このRAD750は、実は、IBM POWERアーキテクチャーに基づくIBM PowerPC 750をベースにしたプロセッサーです。
RAD750は、長く活躍を続けている火星探査機の『キュリオシティ』、太陽観測衛星の『ソーラーダイナミクス天文台』、ガンマ線観測用の天文衛星『フェルミガンマ線宇宙望遠鏡』など、多くの宇宙船や探査機、人工衛星に搭載されています。
IBM POWERアーキテクチャーの系譜に連なるプロセッサーを搭載するシステムは、限られた電力量で最大限のコンピューティング能力の発揮が求められる宇宙で活躍しており、「最後のフロンティア」として語られる宇宙探査、宇宙開発に貢献しているのです。
このように書き連ねておいて、次のように述べるのは如何なものかとは思うのですが…
このIBM POWERアーキテクチャーに基づくIBM POWER9プロセッサーを搭載するシステムが、エイリアンによる侵略から地球を守っただなんて、思ってもみませんでした!
この事実は、2018年10月某日の某所にて、限られた人々にしか知らされていなかったのだそうです。僕はその場にいませんでしたので、IBM Power SystemsのTwitterを見るまで知りませんでした。
このツイートが投稿されたことで、この事実が広く周知されることになりました。
IBM Power Systemsが、どのようにして世界を救ったのか、を以下の特別映像にてご確認ください。(14分32秒の映像ですので、まとまったお時間が取れる時にご覧ください)
関連情報
・ITICが、IBM Power Systemsを信頼性が最も高いと評価
ITIC 2017-2018 Global Server Hardware, Server OS Reliability Survey
・チップレベルで組み込まれたセキュリティ
イノベーションを加速するPOWER9プロセッサー搭載スケールアップ・サーバー