米国IBMが選んだ” The Best of IBM 2019”
米国IBMがThe Best of IBM 2019というWebを2019年12月16日に公開しました。このWebでは、米国IBMが選んだ9つの記事が紹介されています。
そして、たぶん、”The Best of IBM 2019”の翻訳版Webは公開されない気がするので、選ばれた記事に関する日本語コンテンツなどを整理してみたいと思います。(整理する順序は、”The Best of IBM 2019”に掲載されている一覧の左上からとします)
①IBMがRed Hatの買収を完了
さすがに、説明不要かと思われる「IBMによるRed Hatの買収」の件です。昨年発表し、今年、買収が完了しました。
米国IBMは、「Be open and change the world 」というBlog記事に誘導していますが、この記事は翻訳されていません。日本IBMのポータルサイト「IBMとRed Hat」をご覧ください。
②Techless
この「Techless」は面白い企画であり、東京が舞台になっている映像もあるのですが、残念ながら日本語サイトはありません。Techlessは、文字通り「テクノロジー無し」で、目標達成に挑んだ記録コンテンツです。
東京編では、YouTuberのSara Dietschyが、IBMのテクノロジーを使わずにラーメン屋(たぶん、笹塚の『福寿』)に向かいます。果たして彼女は午後六時までに到着できるのでしょうか。
以下の映像に日本語字幕はありませんが、東京が舞台なのでご理解いただける内容かと思います。
*ちなみに、映像中に登場する古書店は、以下のツイートにあるように、ツバメブックスさんです。
③IBM z15
社会基盤、企業基盤を支え続け、そして、クラウド基盤も支えるコンピューター(つい、サーバーと書きがちですが、サーバーもコンピューターなので、一応)が、IBM Zです。
IBM Zは「メインフレーム」というカテゴリーに分類されるコンピューターであり、歴史を振り返ると、後ほど登場するアポロ計画を支えたコンピューターであるIBM System/360も「メインフレーム」に分類されるコンピューターの1つです。
IBM z15は、IBM Zの最新機種です。米国IBMはニュースリリースに誘導していますが、日本IBMのWebは「IBM Zのニュースと発表」を御覧ください。
④Code & Response
エンジニアが革新的なオープンソース技術を開発し、その技術を世界中に普及させるために、IBMが開始した取り組みがCode & Responseです。
昨年、今年と話題になったのでご記憶の方が多いであろう「Call for Code」のチャレンジも、Code and Responseの取り組みの一部です。
Code and Responseの詳細は、日本IBMのWeb「Code and Response〜Code の力で世界の未来を変えよう!」を御覧ください。
⑤量子コンピューティング
実は、IBMが「Quantum Experience(量子コンピューターを無料で使えるクラウド・サービス)」を公開したのは2016年5月でした。では、なぜ、量子コンピューティングが2019年のトピックなのでしょうか。
それは、商用量子コンピューター「IBM Q System One」を、2019年1月に発表したからです。
米国IBMはIBM Q Experience is quantum on the cloudに誘導しています。ただ、残念ながら、日本IBMには該当のWebがありません。以下のブログとWebを御覧ください。
・IBM THINK Blog Japan「量子コンピューター」
・IBM Quantum Computing で計算してみよう
⑥アポロ11号
今年、2019年はアポロ11号によって人類が月に降り立って50周年でした。実は、NASAのアポロ計画に、IBMはIBM System/360と呼ばれるコンピューターを5台提供しました。さらに、4,000人のIBM社員が、アポロ計画に従事しました。
幸い「Apollo 11 at 50: IBM and space exploration」の日本語サイトが公開されています。「IBMと宇宙開発:アポロ11号 50周年」を御覧ください。
⑦GRAF
IBMとThe Weather Companyが発表したIBM GRAFは、世界中に高解像度の気象予報を提供するシステムです。
スーパーコンピューターといって差し支えない性能を発揮するIBM GRAFは、2019年11月のTOP500で4度目の世界最速の座を獲得しているスーパーコンピューター「Summit」と同じコンピューター(IBM Power System AC922)を用いて構築されています。
IBM GRAFについては、ニュースリリース日本語版とブログ記事の翻訳版を御覧ください。
・IBM、高品質な気象予報を世界中で提供
・世界中に高解像度な気象予報を迅速に提供する新たなIBM気象システム
⑧Think
米国IBMが2019年に開催した最大級のイベントがThink 2019です。日本を含むその他の国々ではThink Summitという名称で、同様の主旨のイベントを開催しました。
詳細は米国のThink 2019用に公開された日本語サイト「Think 2019」を御覧ください。
⑨ #BeEqual
#BeEqual はソーシャルメディアにおけるハッシュタグで、本来は「Be Equal」と記述されるべきものです。
Be Equalが目指すのは、IBMのリーダーシップと文化の全てを通じて、あらゆる形のダイバーシティーとインクルージョンを推進することです。
日本IBMでは米国IBMのポータルサイト翻訳だけではなく、日本IBMのリーダーシップ・チームによる行動宣言を含めたWebサイトを公開しています。
詳細は、「私の行動宣言 Be Equal」をご覧ください。(日本IBM 山口社長の映像におけるカット・インで、僕が映り込んでいるのは見て見ぬ振りをしてください)